5日間

4年ぶりに出社というやつを試みたよ。

 

入社手続は全て済ませてあるので、初日までのぼくのマストな準備は会社までの定期券を買うことくらい。ギックリ腰もとりあえずは治してある。

 

で、これまでの中途入社日に用意されてたけど今回なかったもの

 

・電話機

・各種ID・PASS

・健康保険証

・社員証

・メールアドレス

・名刺

 

・・・まぁ、アナログな作業をするぶんには必須でもないか。

 

1,2日目は問題なく過ごす。ほんとにアナログなことしかしなかったので何が足りなくても問題ないし、一番大事なその仕事にも不満ないし、社内に社食もコンビニもあるし、なんなら友人の勤める近くの会社の社食にも行けるし(未遂)、何を着て行ってもよさそう。仕事内容はものすごく単純だけれどもそれでもミスったりするのはぼくのコアコンピタンスと言ってもいい。それにしても、いやぁ本当にいい人ばっかりだ。と思ったのは2日しか見てないからか。

あと通勤がラクすぎてびびる。20分ちょいやし、うっかり2駅目くらいで座れたり。座らんけど。帰りなんて100%座れる。座らんけど。丸ノ内線最高。もう東西線には戻れない。

 

3日目。

 

起きるのが一気にしんどくなる。iPhoneのアラームを5分おきにセット、スヌーズ全無視の5つ目でやっとこなんとかどうにか起床。「無理しなくていいんだよ」「しんどいときは休めばいいよ」周りには本当に優しい言葉が溢れていて、お金もないしイケメンでもないけれど、ここだけは恵まれてると日々思う。

 

でもね。

 

みんなが思っているよりも、ぼくはぼくを甘やかしている。

 

だから、高熱でぶっ倒れたり感染症にかかったり石が詰まったりしないかぎりは、うがあーーーーっと起きて出社するぞ。当たり前?みんなにとっては当たり前。ただし無重力に4年間漬け込んだ手負いのブタにとってはそこそこのハードル。健常者にはなんでもない段差を超えられない車椅子のようなもの。でもこれからは車椅子であろうと腕力と助走みたいなんを以って乗り越えねばならぬのだ。そうしているうちにいつか自分で歩けるようになるはず。

 

ごめんなさいおおげさに言い過ぎた。

 

とりあえずがんばる。保険証はまだくれないけれどそれの代わりになる資格証明書をもらったのでその日の医療費全額負担をまぬがれてわっしょい。

 

4日目、来週から別の部署だにょ♪ って言われる。正直びっくりたまげた門左衛門。面接の時に「やってもらいたい仕事がありますねぇ」と言われ、さっきのアナログな作業がその足がかりだったと思っておったのに。行き先は全く未経験の部署。またかいな。前社の悪夢が蘇りつつも、ふつうの会社にはないであろう専門色の濃いところなので、できひんくて当たり前じゃーと開き直って行くことにした。それに、ちょっとやってみたかったことでもあるし。あ、ポータルへのログインID・PASSをもらった。

 

支給物も配属も適当だにゃーと感じつつも、なんかもう全部がぬるぬるで回ってるのかなぁと。甘えちゃいけない!ってさっき言うたくせに、ぼくもこの組織に属しているわけで、同じ回り方しとけばええか、という意識になってきた。まぁうまいことやっていこう。それがいちばん難しいのだけれど。

 

5日目、やっぱり5番目のアラームで起きる。1週間通えるか!?というのが一つの目処でみんなでいうところの低い段差だったので、とりあえず乗り越えてバンザイ。新しい部署に挨拶に行く。・・・ちょっと怖いなここ。座席配置が銀行員スタイルと言えばわかりやすいのか、上長から全員のPC画面が見える状態。facebookどころかYahooメールすら見れんなこれは。まぁ今週社内でやらんかったから別にええねんけど。定時を迎え、改めて部署内挨拶。隣の部署の仕事もちょっとやったので併せて。それにしても、いやぁ本当にいい人ばっかりだった。と思ったのは5日しか見てないからか。このイメージのままにしておこう。あと美人多かった。ありがとう美人。

 

毎日21時には寝てたので、久しぶりにお酒飲みに行ったら想定外に飲んでしまって猛烈な頭痛になるも、寝たら治ったし楽しかったしええわ。

 

週末に5枚のシャツをクリーニングに出して、翌週また5枚のシャツを出して、のルーティンだったけれども、いま着られるシャツ10枚も無いような・・・。明日確認してクリーニング屋さんに。Tシャツにジャケットでも許されそうな気がするけど気のせいと思うので襟はつけておこう。

 

リズムができるまで、オフの時間はとにかく身体を休めることに。新宿御苑で散歩とかいいかもね。この時季なんも咲いてないけどね。だだっ広くて長閑で、落ち葉さえも愛しくなるとかポエットなことは言わないまでも、新宿御苑、ええで。

 

新宿御苑の話、おわり。

 

 

国立大学・法人化の幻想

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