四十路
まだ20世紀だった大学の卒業式、全体のんが終わって、専攻ごとに教室に集められて、先生方からのあんまり覚えてませんがありがたいありがたいお話がありました。よく知らない西洋史のおじいさん先生(ぼくは日本史コース)がでっかい声で
「キミたちの青春は終わったっ!!!以上ぅっ!!!」
あの先生ヨレヨレやのにあんなでかい声出るんやなと驚くととともに、よく知らないおじいに一方的に青春の終わりを告げられてちょっとだけ動揺しました。
中国には五行思想というのがあって、水金地火木土天海・・・じゃなくて木火土金水で万物は成り立ってうにゃうにゃという、めんどくさいのではなくて本当に説明できないなんか難しい思想なやつです。その中で季節には色がついており
青春、朱夏、白秋、玄冬。
それを人生に例えてあの頃のことを青春というらしいです。青春以降については普段あまり耳にすることはありませんが、一応年齢の区分があるらしく、大卒で青春は終わりと言ったあの教授はかなり厳しめ。気になった方はぐぐってみてください。教授は22歳の我々に、これから人生の朱夏に向かってゆけよゆけゆけよと伝えたかったわけでしょう。たぶんね。で、あてはめると、どうやら今のぼくは予想通りその朱夏にいるようです。同級生が誕生日を迎えて「初老になりましたw」と自虐的に言うものの、(平均的に)社会人としても人間としてもようやくの折り返しに近いとこで、まだまだやることはあるはずやし、まさに朱夏というにふさわしく真っ赤に燃えている、それが40歳というものなのですよ!!!
・・・とまで強く投げつけないにしても、なんとなーくそうかなーとは思っています。
ぼくの社会人?勤め人?としての火は点いたり消えたりしておるのが特徴的なのをご存知の方もそうでない方もいらっしゃいますが、最近で言うと不慮の事故的なもののおかげさまで5年前に火が消えました。んで、もうそろそろええやろ、ってことで今年のアタマに試しに着火してみました。ところがまだまだ湿ってたらしく、半年ほど焚き付ける努力をしたものの疲れてしまい、残念ながらもう一度消すことにしました。失敗ではありましたが30代最後のチャレンジとしてあれはあれでよかったのかなという甘めの自己評価で強引に納得しています。いまは持続的に燃えるように地味に焚き木の乾燥作業をしております。目指せ軽いめのBusiness Continuity Planning。
年相応どころか完全に鎮火しとるがな、なのでまぁまぁ困ってます。いろんな方に気にかけてもらっております。ありがとうございます。健康状態はエキサイトバイクの一瞬ウイリーしないとコケるやつみたいなんに引っかかりまくりでコースアウトしまくりなものの、ボタン連打して早く走れる状態に戻すの繰り返しでどうにかしてます(40代男向け例え)。一番多い質問はどうやって生活してんの?ですが、話が生々しいのでお会いしたときにでもまた。ただ急いてもロクなことがないのは実証済みなので、もうしばらくはこの感じでいきます。仕事は一応の目標があって、アレしてアレしたあとにアレになるからアレにハマれば上手くいくはず。はずはず。うまくいくかどうかは、やってみんとわからんっちゅうねん。おそらく1年で結果は出ませんが、青写真通りにいけばいいなーという思いを持ちつつ少しずつクリアしていこうかと。これで不惑の四十ということにしておきましょう。真っ赤に燃え盛らなくても地味な炭火みたいなもんでもあの教授はきっと許してくれるはず。でも急がない急がない。ひと休みひと休み(で6年目)。
話がガラららっと変わりますが、数年に一度しか映画館に足を運ばないこのぼくが、今年は3本も観てしまいました。その中の1本はいま話題になっている「この世界の片隅に」。呉が舞台のアニメ、としか敢えて情報を頭に入れずに鑑賞しました。【ややネタバレ】話題になっている理由は、主人公をがかわいそうとかがんばれとかかわいいとか(・・・っていうのもまぁあるか。)戦争反対とか、そうではなくて、観た人はどこかで自分の姿に重ね合わせてぐっさぐさ来てるのだろうなと。何かを抱えていて、それでも日々を過ごしてゆく、過ごしてゆかなければならない、過ごしてゆける、ということをもう一度見つめ直す機会になっているのだろうなと。ぼくもその一人になりました。自分のこれぞ!というものが剥がれ落ちてしまって、まぁまぁ地べたを這いつくばっている状況の自分にはぐっさぐっさぐっさです。ぼくはいろんな人に囲まれて、やるべきこともあって、つまりは居場所があります。だからこそ、だからこそ生きていけておるのです。あんまり外的刺激が生き方を考える機会になることはないのですが、ぼくの中での軸というかベクトルというか、なんかそういうやつに少なからず影響を与える作品でした。
あと、勤め人ではない不安はあるにせよ日々の生活はご覧の通り楽しく継続中です。まぁ人生やらそれを取り巻く社会なんてもんは不条理だらけなんすよねー、へっへっへー (゚∀。) 、って開き直ると結構やっていけるようになりました。ここが映画とかぶってたのかもしれません。
・・・話がまとまらんな。
たくさん祝っていただきました。とりあえずぼくはまだいけます。
ばばっとこれくらいのポエム書く余力はあるみたいです。
白髪増えましたけども。
老眼気味ですけども。
あ、あと最近ネットで殺害予告されましたわ。大丈夫大丈夫大丈夫。
今後ともご愛顧の程をヽ(・∀・)ノ!!!
あたしさくらんぼ
桜の季節過ぎたら
遠くの町に行くのかい
桜のように舞い散って
しまうのならばやるせない
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これは名曲。異論は認めません。
満開の桜を前にして、なんだこれマジで綺麗すぎだろヽ(゚∀。)ノウヒョォォォォォ!!!!!
・・・。とまではいかなくとも、皆耽るように見つめていたり、微妙に表情がほころんだり。あの時同じ花を見て美しいと言った二人の・・・というあのくだりと同じで、共通の価値観なわけです。しかも二人だけでなく日本人だけでなく誰もが思うところの。
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これって結構稀有なんではないかなと。オリンピックやワールドカップで日本が一つになった!みたいな雰囲気になることがありますが、見ない人はほんと見ないし、音楽は多岐に亘りまくってそれぞれの趣向があるし、ウチは誰もサザエさん見ないし。 全員一致とまではいかないまでも、桜というのは最大公約数としてかなり大きなものになるように思います。秋には必殺の紅葉というのもありますが、時節、年度の変わり目といういろんな思いが馳せるタイミングで咲いては散ってゆく桜の様は感情に訴えてくるものがあります。あるはずです。たぶん。桜を肴にしてるだけで飲みまくっている人も、咲いてないと最初はテンション低いでしょうし。
うだうだ言うてますが、誰もが美しいと感じる存在があって、自分もそれを感じられていることに安堵感を・・・感じるほど日頃が反社会的!なわけでもありませんし、その一員として感覚が正常に機能しているんだなぁと変なとこで腑に落ちたりもするのですがそれは置いといて。とにかく全ての人が一目見るだけで心が笑えることって単純に素晴らしいことだなと毎年思うのです。
他にもそういうものがあれば尚良いのですけどね。今のところ桜最強説。
昔住んでいた家の窓から見える一面の桜。もう見ることはありませんが、生まれてから実家を出るまで毎年見続けたからこそ、特別な感情をもってしまうのかも?しれません。
1ヶ月間
4年ぶりに出社というやつを試みて1ヶ月経ったよ。
1週目になかったものも揃ってきたよ。
・電話機 なんと、いらないらしい
・各種ID・PASS
・健康保険証
・社員証 ないらしい
・メールアドレス
・名刺 なんと、くれないらしい
ヘンなドメインのアドレスがもらえただけで私もう満足。使いドコロはあそこしかないなと思いつつもやっぱりお金かかるからええわ。あとは、社内の確立したポジションやね。たぶんどこからも支給されないからこれは自前でなんとかしよう。
いやぁそれにしても、これまたどんだけがんばらんといかんの。自堕落という名の沼に1500日くらい沈んでたやつがいきなり浮上して陸上歩行というのは無理がある。かなり無理がある。無理無理言うててもしょうがないから無理してがんばった!めっちゃがんばった!途中部署異動ですっ転んで立ち直るのに時間かかったり、今もなおコブ斜面の途中で片方外れたーとか、−20mにいるけど残圧3やーとかまぁいろいろ例え甲斐のある状況。ただどちらにしても、まだ生きているしリカバリーできるというのは間違っていない。いろいろと2月のままではマズいので、3月はもうちょいどうにかしないと。
ざっと書いてみたけど、たいしたネタがなかった。そういえば我が家はいまだに5人全員が働いているけれど、会社員がひとりもいない。血、なんかね。
5日間
4年ぶりに出社というやつを試みたよ。
入社手続は全て済ませてあるので、初日までのぼくのマストな準備は会社までの定期券を買うことくらい。ギックリ腰もとりあえずは治してある。
で、これまでの中途入社日に用意されてたけど今回なかったもの
・電話機
・各種ID・PASS
・健康保険証
・社員証
・メールアドレス
・名刺
・・・まぁ、アナログな作業をするぶんには必須でもないか。
1,2日目は問題なく過ごす。ほんとにアナログなことしかしなかったので何が足りなくても問題ないし、一番大事なその仕事にも不満ないし、社内に社食もコンビニもあるし、なんなら友人の勤める近くの会社の社食にも行けるし(未遂)、何を着て行ってもよさそう。仕事内容はものすごく単純だけれどもそれでもミスったりするのはぼくのコアコンピタンスと言ってもいい。それにしても、いやぁ本当にいい人ばっかりだ。と思ったのは2日しか見てないからか。
あと通勤がラクすぎてびびる。20分ちょいやし、うっかり2駅目くらいで座れたり。座らんけど。帰りなんて100%座れる。座らんけど。丸ノ内線最高。もう東西線には戻れない。
3日目。
起きるのが一気にしんどくなる。iPhoneのアラームを5分おきにセット、スヌーズ全無視の5つ目でやっとこなんとかどうにか起床。「無理しなくていいんだよ」「しんどいときは休めばいいよ」周りには本当に優しい言葉が溢れていて、お金もないしイケメンでもないけれど、ここだけは恵まれてると日々思う。
でもね。
みんなが思っているよりも、ぼくはぼくを甘やかしている。
だから、高熱でぶっ倒れたり感染症にかかったり石が詰まったりしないかぎりは、うがあーーーーっと起きて出社するぞ。当たり前?みんなにとっては当たり前。ただし無重力に4年間漬け込んだ手負いのブタにとってはそこそこのハードル。健常者にはなんでもない段差を超えられない車椅子のようなもの。でもこれからは車椅子であろうと腕力と助走みたいなんを以って乗り越えねばならぬのだ。そうしているうちにいつか自分で歩けるようになるはず。
ごめんなさいおおげさに言い過ぎた。
とりあえずがんばる。保険証はまだくれないけれどそれの代わりになる資格証明書をもらったのでその日の医療費全額負担をまぬがれてわっしょい。
4日目、来週から別の部署だにょ♪ って言われる。正直びっくりたまげた門左衛門。面接の時に「やってもらいたい仕事がありますねぇ」と言われ、さっきのアナログな作業がその足がかりだったと思っておったのに。行き先は全く未経験の部署。またかいな。前社の悪夢が蘇りつつも、ふつうの会社にはないであろう専門色の濃いところなので、できひんくて当たり前じゃーと開き直って行くことにした。それに、ちょっとやってみたかったことでもあるし。あ、ポータルへのログインID・PASSをもらった。
支給物も配属も適当だにゃーと感じつつも、なんかもう全部がぬるぬるで回ってるのかなぁと。甘えちゃいけない!ってさっき言うたくせに、ぼくもこの組織に属しているわけで、同じ回り方しとけばええか、という意識になってきた。まぁうまいことやっていこう。それがいちばん難しいのだけれど。
5日目、やっぱり5番目のアラームで起きる。1週間通えるか!?というのが一つの目処でみんなでいうところの低い段差だったので、とりあえず乗り越えてバンザイ。新しい部署に挨拶に行く。・・・ちょっと怖いなここ。座席配置が銀行員スタイルと言えばわかりやすいのか、上長から全員のPC画面が見える状態。facebookどころかYahooメールすら見れんなこれは。まぁ今週社内でやらんかったから別にええねんけど。定時を迎え、改めて部署内挨拶。隣の部署の仕事もちょっとやったので併せて。それにしても、いやぁ本当にいい人ばっかりだった。と思ったのは5日しか見てないからか。このイメージのままにしておこう。あと美人多かった。ありがとう美人。
毎日21時には寝てたので、久しぶりにお酒飲みに行ったら想定外に飲んでしまって猛烈な頭痛になるも、寝たら治ったし楽しかったしええわ。
週末に5枚のシャツをクリーニングに出して、翌週また5枚のシャツを出して、のルーティンだったけれども、いま着られるシャツ10枚も無いような・・・。明日確認してクリーニング屋さんに。Tシャツにジャケットでも許されそうな気がするけど気のせいと思うので襟はつけておこう。
リズムができるまで、オフの時間はとにかく身体を休めることに。新宿御苑で散歩とかいいかもね。この時季なんも咲いてないけどね。だだっ広くて長閑で、落ち葉さえも愛しくなるとかポエットなことは言わないまでも、新宿御苑、ええで。
新宿御苑の話、おわり。
屋久島への遠い遠い道
ずっと行きたかったんです屋久島。
沖縄の離島には何度も行っておりますが、鹿児島の離島にはなかなか脚が向かないのですよ。
理由はひとつ。体力に自信がなかったから。10時間歩きっぱなせる気がしなかったから。
そりゃ行くなら縄文杉まで行かんと。
そしてとうとう時はやってきました。
次の仕事が決まり、スタートまでの猶予。心も体も元気です。
1週間ぶちぬきで屋久島を堪能できることなんてそうそうないはず。
とっとと予約。せっせと下調べ、いそいそと準備。
写真の撮り方ガイドに載っている作品の数々がテンションを上げてくれます。
もっと準備期間があればと思いつつも、内定が出てからとなると致し方ないのです。
とっても親切な宿のご主人から「ここ数日で雪積もりましたよ」というびっくりな情報をもらってはこんなものを買ってみたり
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まぁそれはそれで楽しくて。これまでの旅行で一番準備に手がかかったはず。
雪山の装備をそれなりに持ってることもあって、十分なものができました。
Black Diamondのカーボンポールをトレッキングに使うなんて思ってなかったわ私。
ザックも使いにくいけどカッコよさ的にBlack Diamond。雪崩の時に息できるやつ。
防寒着だってTHE NORTH FACEのSUMMIT SERIESとHAGLOFS満載なんだからねっ。
準備は万端なものの果たして自分の体力がもつのか。
一週間で八日間雨が降ると云われている島で美しい写真を撮れるのか。
こんなに行く前に緊張する旅行は初めてです。
いや、緊張の糸はさっき切れました。
出発前日の夕方、ギックリ腰。
オールキャンセルでケンタッキー8個やけ食い。
じゃあな!屋久島!
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